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ロイコボリン [大腸癌]

5-FUと併用することでその作用を増強させる薬です。単独では癌に効くという話は聞いたことありません。機序は難しいですが、5-FUがDNA合成阻害を行う際に、どうも葉酸が必要みたいです。これを補うのがロイコボリンらしい。ロイコボリンは細胞内に取り込まれて活性型葉酸になり・・・興味がある人は自分で調べてみてください・・give upです。

とにもかくにも、ロイコボリンは5-FUの抗腫瘍効果を増強してくれるお薬。
で、注射剤と内服(飲み薬)があります。

もう一つ、UFTという飲み薬があります。細粒とカプセルがあります。これは5-FUの経口薬で、ただの5-FUの飲み薬もありますが、このただの5-FUの副作用を減らしたものがUFTです。

では点滴で5-FUとロイコボリン
  内服でUFTとロイコボリン
どちらが効果があるのでしょうか?何となく注射の方が効く気がしませんか?

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ところがどっこい!
2つの研究で効果に差はないのです。
それどころか、副作用は内服の方が少なかった・・・
しかも、内服の方が私たちは楽ですよねー。
チクチク注射をされるの嫌ですよねー。
http://jco.ascopubs.org/cgi/content/full/20/17/3605
http://jco.ascopubs.org/cgi/content/full/20/17/3617
アンケートとったら80%とか95%とかのひとが経口薬での治療を希望したとか・・
それはそうですよ、先生。と、私は思いましたが。
NSABP C-06ってのもありますが、文献検索できませんでした。

ただちょっと問題は、このUFT/ロイコボリン内服療法は薬を飲む時間が、食事から間隔をおいて飲まないといけないとのこと。これはめんどうくさい。
1日3回食事前後1、2時間は避けて、8時間おきに飲む。
んーーー、むずかしそうだ。
薬に併せて生活をしなくてはいけませんね。
この点をふまえると、時々病院で点滴の方が、普段は開放されるわけで、いいかんなー?


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